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お腹の中の赤ちゃんのエネルギー源となる胎盤。ママの血液や酸素、栄養などは、胎盤を通じて赤ちゃんへと運ばれていきます。しかし、その胎盤が突然剥がれ落ちてしまったら…?今回は常位胎盤早期剥離について解説します。

 

常位胎盤早期剥離とは

赤ちゃんは胎盤を通じて栄養や酸素をもらっています。

通常、胎盤は分娩後15分~30分程度で子宮から剥がれ落ち、体外に排出されます。ところが、何らかの原因で、赤ちゃんがお腹の中にいるにも関わらず、胎盤が剥がれてきてしまうことがあります。これが常位胎盤早期剥離です。

母子ともに危険な状態となる胎盤剥離ですが、発症率は妊娠32週頃から徐々に高くなっていき、35週~37週にピークを迎えます。中には正常な分娩経過中に突然起こる場合もあります。

胎盤剥離の症状は、症状の度合いによって大きく差があります。軽度の場合は、自覚症状がなく、胎児モニター上にも異常が見られないことがほとんどです。しかし、剥離が進行していくと、動けないほどの下腹部痛や不正出血が見られるようになります。

 

胎盤剥離による胎児・母体への影響

胎盤剥離は、赤ちゃんだけでなくママの命も脅かす危険な状態です。常位胎盤剥離による母体死亡率は4%~10%、胎児死亡率は30%~50%と言われています。

<胎児への影響>

胎盤が剥がれ落ちるため、胎児への酸素や栄養の供給がストップしてしまいます。胎児は呼吸が出来なくなり、最悪死亡に至ってしまう場合も。緊急帝王切開で出産したとしても、既に赤ちゃんが弱り切っている場合は脳性麻痺などの障害が残る可能性もあります。

<母体への影響>

胎盤剥離の影響で出来た血腫によって血液の状態が変化し、血が固まりにくくなる場合があります。出血多量によるショック死や、臓器障害を引き起こすことも。

 

胎盤剥離のリスクの高い人とは

胎盤剥離が起きてしまう原因は、まだはっきりとは分かっていません。しかし、以下の特徴のある人は、胎盤剥離が起こりやすいと言われています。

・高血圧

胎盤剥離の3割は、高血圧が関係していると考えられています。

・絨毛羊膜炎

・腎炎、パセドー病、子宮筋腫などの合併症がある

・胎児奇形、子宮内胎児発育遅延

胎児奇形の原因が胎盤にある場合、胎盤剥離が起こりやすくなります。

・過去に常位胎盤早期剥離を起こしたことがある

過去の妊娠で胎盤剥離を起こしている場合、1割の確率で再度起こる可能性があります。

・喫煙

非喫煙者の2倍以上の確率で胎盤剥離が起こりやすくなります。

・腹部に外的な刺激を与えた

転倒や事故などでお腹を強く打ち付けた場合、その衝撃で胎盤剥離が起こることもあります。

 

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