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妊娠中や授乳期の乳がん患者とそれ以外の乳がん患者の予後を比較すると、妊娠中や授乳期は生存率が低くなってしまいます。気になる症状があっても、赤ちゃんへの影響を心配して検診を受けないからではないでしょうか。妊娠中でも受けられる検診や妊娠中の治療などについてお伝えします。

 

妊娠中や授乳期の乳がんは予後が悪い

厚生労働省の1975年から2000年までに行われた乳がん手術のデータによれば、146690人中1781人が発見時に妊娠中または授乳期だったとのこと。少なくない数ですね。

予後を調べてみると、妊娠中や授乳期の患者さんの生存率は、他のケースよりも明らかに低いです。乳がんの進行具合によっても違い、早期であれば、それほど生存率は変わらないのに対し、進行期乳がんだと予後が非常に悪くなってしまいます。

妊娠中や授乳期は、より早期発見が大切になってくると言えるのではないでしょうか。しこりがあっても、赤ちゃんへの影響を考えると受診を躊躇してしまいますが、気になる症状があれば、早く医師に相談しましょう。

 

妊娠中でも受けられる乳がん検診

検診を受けるとなると、お腹の赤ちゃんへの影響が不安ですよね。

でも、妊娠中でも触診や超音波検査であれば、心配なく受けられます。乳がん検診といえば、マンモグラフィですが、お腹に鉛の板をあて、赤ちゃんに放射線が当たらないようにして検査を受けることが可能です。より詳細に病変の細胞を取り出して行う、穿刺吸引細胞診や針生検も赤ちゃんへの影響はありません。

このように赤ちゃんへの影響を心配しなくても受けられる検査がありますので、ぜひ受診していただきたいです。

ただし、CT検査とMRI検査は、特に妊娠前期では行わない方がいいでしょう。CTは放射線、MRIは強い磁場の影響が心配ですし、撮影のときに注射する造影剤が胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

妊娠中でも受けられる治療

妊娠中でも行える治療方法があります。妊娠中、どの時期でも赤ちゃんへの影響が心配される治療法もありますが、中には、中期後期であれば受けられる治療法があります。

抗がん剤や手術のときに使う麻酔薬は前期には使わない方がいいですが、中期や後期であれば、赤ちゃんへの影響のない薬を選んで行うことが可能です。妊娠中でも手術が受けられるということですね。乳房温存手術の場合は術後に放射線治療が必要ですが、妊娠中はできないので、産後に放射線治療を行うことになります。また、ホルモン剤による治療も妊娠中は受けられません。

出産後の授乳も気になりますね。授乳することが、乳がんを進行させるということはありませんが、薬の成分が母乳に混ざる可能性があるので、薬物治療中は授乳をしない方がいいでしょう。

乳がんは、進行すると生存率が格段に下がってしまう病気です。しこりがあると思ったら、妊娠中でもすぐに医師に相談してくださいね。

 

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