スポンサードリンク

トキソプラズマ症は「トキソプラズマ原虫」という寄生虫によって引き起こされるものです。通常大人が感染しても、大きな問題はないのですが、妊娠中に「初」感染すると胎児に重篤な悪影響を及ぼすことがあります。

 

トキソプラズマが赤ちゃんに与える影響とは?

感染した時期によって、その影響に差が出ます。妊娠初期であるほど、重篤化します。

 

<妊娠14週まで>

感染確率は、10%以下です。しかし、まだ中枢神経系ができていない時期ですから、重篤化しやすいです。頭蓋骨形成異常、水頭症、大頭症の原因となり、流産や死産にもなりかねません。出産に至っても、重い障がいが残る傾向があります。

<妊娠15~30週>

感染確率は、20%程度です。この時期は、体の内臓などが未完成です。そのため、脾臓や肝臓が肥大化し、黄疸が出たり、消化器官に影響が出て、粘膜から出血したりすることがあります。

<妊娠31週以降>

感染確率は、60~70%にあがります。体が出来上がってきている時期なので、軽症や症状がでない場合が多いのですが、網膜炎、精神運動発達の遅延、頭蓋の肥大などが見られることがあります。また、大きくなってから、視野異常や視力障害が出ることがあります。

 

トキソプラズマの検査

トキソプラズマの感染は、血液検査で調べることができます。血液検査で陽性となった場合には、さらに詳しい血液検査をして、いつ感染したものかを調べます。古い感染ならば安心ですが、もし、初めての感染とわかった場合には、スピラマイシンという薬が処方されます。薬を「21日間飲む→14日間休む」を出産まで繰り返します。この薬で感染を防ぐことは難しいのですが、トキソプラズマ症の重篤化を防ぎます。

血液検査で陰性の場合は、陰性だったらからと安心できません。これから初感染する恐れがあるので、注意しなければなりません。

もし、陰性なのに生肉を食べてしまったなど心配な場合は、再度血液検査を受けることも可能です。検査に反応が現れるのは2~3週間後なので、それ以降に検査を受けるとよいでしょう。

 

どんなことに気を付ければいいの?

トキソプラズマ原虫は、多くの動物や鳥が持っている寄生虫で、土の中にも潜んでいます。生の肉を食べない、果物や野菜はよく洗う、ガーデニングや畑仕事のときは手袋を着用する、生肉を触ったら手をよく洗う、動物のトイレの始末は手袋をするなどの注意をしましょう。

特にネコ科の動物は、排泄物にトキソプラズマ原虫が出るので要注意です。外に出たことがない猫ならば大丈夫ですが、心配であれば、動物病院で検査をしてもらうことができます。また、感染力をもつのは、排出されてから2~3日後なのでトイレの掃除は毎日しましょう。もちろん、手袋を着用してくださいね。かわいいペットですが、妊娠中はちょっと我慢して濃厚なかかわりは避けましょう。

 

スポンサードリンク