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口唇裂・口蓋裂は顔にあらわれる生まれつきの異常の中で、最も発生確率の多いものです。どのような先天性異常なのでしょうか。

 

口唇裂、口蓋裂とは?

おなかの中の赤ちゃんの顔は、はじめから顔の形をしているのではありません。隆起が寄り集まってくっつくことで顔を作っていきます。

妊娠5週から7週くらいになると左右にある鼻になる部分の隆起と上唇になる部分が中央に寄ってきて融合することで、鼻と唇ができます。ところが、この融合がうまくいかなかった場合に、上唇に亀裂ができたままになってしまいます。これを口唇裂といいます。

また、妊娠7週から12週くらいになると上あご(口蓋)になる部分も左右から寄ってきて融合するのですが、これがうまくいかなかった場合に上あごが分裂した状態のまま生まれることになります。これを口蓋裂といいます。

口唇裂と口蓋裂が同時に起きている場合を「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)」と言います。

日本では、500人~700人に1人という高確率で発生する先天性異常です。高確率の割には身近にいないと感じますが、手術でかなりきれいに治るようになっている証拠です。

 

何が原因で起こるものなの?

口唇裂や口蓋裂が起こる原因は、まだよくわかっていません。動物実験では、妊娠中の栄養不足や薬、感染などでも口蓋裂の状態になることがわかっていますが、決定的な原因はわかっていないのです。遺伝的な要因や環境的な要因などがいくつか組み合わさって起こるのではないかと言われています。

原因がわからないのですから、予防することは難しく、誰にでも起こりうるものです。しかし、妊娠前から葉酸を摂取するとリスクがさがることが明らかになりました。ヨーロッパで最も口唇口蓋裂の発生率が高いノルウェイでの調査研究では、妊娠前から葉酸を摂取した女性は子どもに口唇裂が発生する確率が40%低下したという報告があります。

 

もし、口唇裂・口蓋裂がわかったら

超音波検査技術の進歩により、妊娠中から子どもの口唇裂・口蓋裂がわかるようになりました。手術でかなりきれいに治るようになりましたが、それには年月を要しますし、他の赤ちゃんと全く同じというわけにはいかないこともあります。外見上の問題だけでなく、次のことにも気をつけてあげなければいけません。

たとえば、口唇口蓋裂のお子さんはミルクを吸う力が弱いことがあります。その場合には口唇口蓋裂用の哺乳乳首があるので利用するといいですね。また、歯がそろっていなかったり、歯並びが悪かったりするので、噛むことやむし歯に注意してください。他にも、中耳炎になりやすい、ことばを話しにくいなどの問題もあります。課題は多いですし、手術を受けることも胸が痛みますが、誰のせいでもありません。目の前の課題を一つずつクリアしていけば、外見的にも機能的にも問題はなくなります。

 

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