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この記事は2017年2月26日に更新されました。

 

タバコは体に良くない!それはもう皆さんご存知で、副流煙の問題や2020年のオリンピックに向けた分煙の取り組みがここにきてさらに勢いを増しています。今回は焦点を妊娠への影響に当てていますが、きっと誰が読んでも身近に感じられるはずです。

 

妊婦さんが最も気にするのは自身のことより赤ちゃんのこと

妊婦さんが喫煙するとまず気になるのが胎児への影響です。これは母体に影響はないので大丈夫ということではなく、そもそも過剰な喫煙は人体へ悪影響を与えるので喫煙そのものが常にリスクを伴っているのです。だからこそ、妊娠したときに真っ先に考えるのは、半ば承知している自身の体への影響ではなく、胎児への影響なのです。

実際に与える影響としては、以下のものが挙げられます。

・早産や流産のリスク増加(1.5倍)

・異常出産の増加

・赤ちゃんの出生時体重の低下

・前置胎盤・胎盤早期剝離のリスクの増加

 

日本産婦人科医会では一般的な量のタバコを吸っていた場合には出生体重が200g低下、ヘビースモーカーだった場合には450g低下すると指摘しています(数値は研究時に算出された平均値です。必ずこの値になるとは限りません)。

 

タバコを吸って良い時期があるの?

妊娠3ヶ月を迎えるまでの期間中に禁煙した場合、出生時体重はほぼ正常の範囲内となり、早産のリスクも低くなるとされています。

一方、妊娠後期まで喫煙した場合、出生時体重への影響や流産・早産のリスクが高まることが分かっています。

また、妊娠3カ月までの喫煙が胎児の中枢神経に影響を及ぼすので、妊娠初期の喫煙は避けるべき、という見解もあります。

いずれにしても、喫煙者にとって喫煙とは持続的に行われる習慣であり、食べ物の栄養と同じように自然と体に入り込んでいくものです。そうした持続的な行動が体を構成する以上、いつの時期であれ影響があると考えた方がよさそうです。妊娠週数によってOKかNGかを判断するのは賢明とはいえないでしょう。

 

本数を減らせば大丈夫?

では本数を減らせばリスクをさらに減らすことができるのでしょうか。

煙草が好きな女性の中には、「妊娠しても軽い煙草にすれば大丈夫だよね」「本数を減らせば問題ないって聞いた」と言う人もいます。

タバコを軽くしたり減らしたりした場合、知らずのうちに「もったいない」意識が舞い込んできます。これは最終的には軽いタバコにしたり減らしたりすることを無効にする形になります。

軽い煙草のフィルターには小さな穴が無数に空いており、その穴から空気が浸入してくることで、煙の濃度が薄まる様な構造になっています。そのため、無意識のうちに1本あたりの吸う回数が多くなってしまうのです。

また、煙を深く吸い込む癖がついてしまい、煙草を変える前よりもニコチンの摂取量が増えてしまうと言われており、結果として胎児の体重に影響を及ぼすことになります。

タバコの本数を減らすことが絶対にリスクを軽減する、とも考えづらいようです。

 

やはり天敵。受動喫煙のリスク

もちろん、受動喫煙によるリスクも見逃せません。隣で喫煙者の煙を吸うことで、1日1~5本程度の喫煙による影響を受けている、とされています。これは少ない数字ではありません。特に間近で受動喫煙の影響を受け続けることによってさらにリスクは高まります。周囲の理解が最も大事ですが、妊婦さん自身も注意が必要です。

 

禁煙を頑張るあなたへ

最も良いのは妊娠前に、あるいは妊娠が発覚した直後に禁煙することです。しかし喫煙は習慣である以上、禁煙はなかなか前に進まないものです。環境省の調査によると、妊婦さん約3万3千人中、5%が妊娠中も喫煙を続けていたことが分かりました。妊娠中の喫煙は若い世代に多く見られ、特に24歳以下では1割が喫煙を続けていたという結果が出ています。どうして禁煙できないのでしょうか。

禁煙できない理由に「禁煙によるストレス」が挙がりますが、じっさい禁煙のストレスによって(自身のお腹を痛めつけない限りは)胎児が影響を受けることはありません。このストレスがどこからやってくるのかが問題です。これは裏を返せば「事あるごとに日常が喫煙と結びついている。」ということです。喫煙しなければなんとも出来ないという発想が多くの人たちの禁煙したい願いとの葛藤を生みます。

こうした衝動を抑えるためには禁煙外来でカウンセリングを受けたり、時には処方してもらうことも1つの手です。一人ではどうしても禁煙出来ない方は、一度禁煙外来へ足を運んでみてください。このとき、禁煙が始まったという自覚を持つことができます。

ここから先は日常のイメージを吸っていないイメージに変えていく作業が始まります。

頭がボーっとして来たり体の変化を感じてきたりしたら、水やお茶を飲んで頭がすっきりできるよう練習しましょう。

一度身についた習慣は一筋縄で変えることはできませんが、イメージや習慣の持つ力は強大です。今一度、乗り越える強い意志を持ってみませんか?

 

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