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この記事は2017年3月10日に更新されました。

 

通常、赤ちゃんは頭が下でお尻が上の状態で生まれてきます。これは大きくなって重たくなった頭が、重力の関係で下に動くから。ですが時々逆子になっている子もいます。本来ひっくり返る頭がまだひっくり返っていないのですね。逆子は決して特別な状況ではありませんが、知ると赤ちゃんとママの体のつながりが、いっそう強くつながっていることが分かります。

 

逆子の種類

お腹の中で本来の体勢とは異なる体勢をとっている赤ちゃんを逆子と呼びます。

逆子で心配なのは出産時に頭がひっかかってしまって窒息してしまったり、体位によっては出産が困難になることもある点。そのため体勢によっては帝王切開による出産となります。逆子が必ずしも危ないということではありませんが、通常の体勢に比べてリスクが高くなるのです。

逆子の体勢には大きく分けて4つの種類があります。

<単臀位>

お尻が下で、両足が上向きになっている状態です。出産時はお尻から生まれてきます。自然分娩も可能です。

<複臀位>

お尻が下で、体育座りの様に足の膝を曲げている状態です。片足だけ上に上がっている場合もあります。自然分娩も可能ですが、単臀位よりも少しリスクが高くなります。

<足位>

赤ちゃんがお腹の中で立っている様な状態です。片足だけを伸ばしている場合もあります。出産時は足から生まれてくることになるので、帝王切開が行われます。

<膝位>

体育座りの様な格好で、膝が一番下に来ている状態です。出産時は膝から生まれてくることになるため、帝王切開が必要です。

 

どうして逆子になるの?


逆子になる原因は、妊婦側、胎児側の両方にあります。

<妊婦側の原因>

・骨盤が小さい。

・前置胎盤になっている。

・子宮筋腫などで子宮が圧迫されている。

・羊水が多過ぎる、もしくは少な過ぎる

・ママの身体が冷えている

・ストレス

<胎児側の原因>

・胎児奇形

・双子や三つ子などで、子宮内のスペースが狭い

・胎児水腫

 

しかし逆子が必ずしも上記の原因に該当するとは限りません。原因がはっきりしていない逆子も多くあるのです。お腹の中でひっくり返りにくい、これは誰にでも起こりうることです。

 

逆子対策はいつから必要?

赤ちゃんは妊娠28週目までは子宮内をくるくると回っており、位置が定まらないでいます。妊娠の途中過程で逆子になる確率は、30%~50%に上ると言われています。これが次第に形をなすことで安定した体勢を保つようになるのです。そのため逆子であったとしても妊娠28週から30週の間で正常な姿勢に戻ることも多くありますので、この期間までは逆子に対して対応を考える必要はありません。30週を越えてなおも逆子のままであれば対策を検討することも必要です。

逆子対策をとることで、お腹の中で体勢を自然な状態にすることができます。絶対に成功するとも限りませんが、逆子のままの出産率が3~5%なので、多くは出産までに自然な状態になるといえるでしょう。

逆子対策と言っても、お腹の中の赤ちゃんをくるっと回すわけではありません。赤ちゃんが回りやすくするための対策と考えると良いでしょう。

そしてどの逆子対策であっても個人の判断で行うことは避けましょう。医師と相談のうえで、最適な逆子対策をとることをお勧めします。

 

もしもの逆子対策①~体操~

逆子対策の1つに逆子体操があります。これはママのお尻を高く上げ、赤ちゃんの位置をずらすことで回転させやすくするための運動です。逆子体操を始める場合は、一度係りつけのお医者さんに相談してからにしましょう。

<胸膝法>

①床に這いつくばります。犬の「伏せ」の様な体勢です。

②頭と肩を下げたまま、お尻だけを出来る限り高く持ち上げます。この状態を15分ほどキープします。

③赤ちゃんの背中が上になる様に、左右どちらかにゴロンと横になります。

<側臥位法>

横向きに寝るだけでOK。エコー検査で赤ちゃんの向きを確認し、赤ちゃんの背中が上を向く様な体勢で寝てください。

<ブリッジ法>

仰向けに寝転がり、お尻の下に枕などを入れてブリッジの体勢を取る方法です。枕の高さは30cm程度で良いです。

 

体操は寝る前に1度行います。体操は回数を重ねてもあまり効果はありません。その場で赤ちゃんをひっくり返すことを目的としていないからです。体操というよりも回転しやすい姿勢を1日の中で増やすイメージです。

お腹が張っている時や、痛み・違和感を感じる場合はただちに体操を中断しましょう。また、切迫早産の危険がある人などは、逆子体操をしてはいけません。

逆子が直ったら逆子体操をやめてもOKです。直ったということは体操をする必要が無くなったということですから、面倒な体操をわざわざやり続けることはありません。また逆子に戻ってしまったら、体操をしてもう1度直してあげれば良いのです。

 

もしもの逆子対策②~お灸~

逆子への対応にはお灸を施す方法もあります。お灸を施す考え方の中心には体の冷えとの関係があります。東洋医学では体の冷えが逆子の原因だという考えがあるのです。つまり、逆子対策としてお灸を施す場合は体を温めるツボを刺激することが中心。それによってママの血行をよくし、体全体を温め、胎児の動きやすいお腹の中をつくることが目的です。

お灸は適度に施せば効果を得られる方法ですが、過度に刺激しすぎたり刺激する場所を間違えるとかえって危険をもたらすこともあります。そのため個人の判断でお灸を施すことは避け、出来るだけ鍼灸院でプロの施術を受けましょう。ツボの正しい位置を教えてくれますし、現在の自分の状態に合ったツボにお灸をしてもらえます。鍼灸院は逆子治療の実績があるところを選びましょう。

市販のお灸セットを利用する際は、医師と相談しそのうえで利用するようにしましょう。

 

逆子対策には日常生活の改善も効果的。先ほどの体操やお灸はすべてママのお腹の様子を変えるための方法です。妊婦さんにとっては適度な運動や体を冷やさないための対策、十分な栄養は欠かせません。こうした日常を見直すことも大切ですので、身近なところから始めてみましょう。

 

逆子で大変なこととは

お腹の中の赤ちゃんが逆子のまま成長したとしても、妊娠の経過や発育には何ら影響はありません。ただし、出産時にリスクが伴います。

赤ちゃんは頭が一番大きいため、頭さえ出てきてしまえば、後はスムーズに生まれてくることが出来ます。しかし、逆子の場合はその大きな部分が一番最後に出てくることになるため、出産に時間がかかってしまうのです。分娩時間があまりに長引いてしまうと、赤ちゃんが窒息状態になってしまいますし、ママの体力も限界を超えてしまう危険性があります。

そのため、多くの病院では逆子のままの自然分娩は極力避け、帝王切開による安全な分娩を行うのです。帝王切開は陣痛が起こる前に行う必要があるため、本来の予定日よりも早い、妊娠37週~38週目頃に行われることが一般的です。

ただし、手術日を決める妊娠33週~手術を行う妊娠37週までの間に逆子が直った場合は、自然分娩に切り替えることもあります。

 

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