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よく「初産は遅れるもの」と言われています。実際、2001年~2005年までの出産データによると、初産の人が正産期の後に出産した割合は50%を超えていました。とは言っても、やっぱり妊娠予定日を越えてもお産の兆しが無いのは不安ですよね。今回は出産予定日を越えてのお産についてのお話です。

 

過期産とは

お産が近くなると、お医者さんから出産予定日を告げられます。しかし、お医者さんは預言者ではないので、出産日をぴったりと言い当てることなど出来ません。そのため、妊娠37週0日~41週6日までの35日間を「正産期」とし、「この期間中の出産であれば正常の範囲内ですよ」という猶予期間を設けています。

ですから、もしあなたが出産予定日に陣痛の気配すら無い状態だったとしても、それが正産期の範囲内であれば心配することはないのです。お医者さんの言う出産予定日は占いの様なものだと思ってください。

一方、正産期を過ぎてもお産の兆候が来ないケースもあります。42週0日を超えてもお産に至らない場合、「過期妊娠」「過期産」という扱いになります。一昔前に言われていた「予定日超過」と同じ意味です。過期産となってしまう原因は未だ解明されていません。

日本では過期産となる割合が全分娩の2%程度で、世界的に見ても非常に低い数値です。しかしこれは、日本人が過期産になりにくい体質だからということではありません。日本では過期産を防ぐため、分娩誘発などの管理が行われているからです。

分娩誘発や陣痛促進には薬を使います。薬ですから当然、副作用が起こる可能性もあります。そのため、病院やお医者さんの出産に対する考え方によって、誘発させるか否かが決まります。「安易に誘発すべきでない。自然に任せるべきだ」というお医者さんもいれば「41週を過ぎたら誘発すべき。放っておく方が危険だ」、「41週を過ぎたら帝王切開する。分娩誘発はすべきでない」という人もいます。

悪徳な病院でない限り、無許可で分娩誘発を行うことはありません。お医者さんとよく話し合って決めてください。

 

予定日を大幅に過ぎてしまった場合の心配事

過期産では以下の様なことが心配されます。

<過熟児>

未熟児とは正反対の赤ちゃんです。子宮内で成長し過ぎてしまい、胎児仮死を起こしやすいと言われてきました。最近は技術の進歩により、予後は良くなっている様です。

<巨大児>

4000gを超える赤ちゃんのことです。過期産では巨大児が産まれる確率が高くなります。難産や外陰部の重症裂傷の原因となります。

<胎盤機能不全>

胎盤にはタイムリミットがあり、本来は正産期にそのリミットを迎えます。過期産になると胎盤の機能が低下してしまい、胎児へ酸素や栄養を送る力が弱まっていきます。

<羊水減少>

羊水量が顕著に減っていきます。羊水は分娩時にクッションの役割も果たしているため、羊水が少ない場合は胎児の安全を考えて帝王切開となる確率が上がります。過期産で帝王切開が多い理由はこのためです。

 

お産を促す過ごし方

昔からよく言われているのが「安産のためにはよく歩くこと」ですね。結局は、これが一番お手軽で効果的な様です。特に37週を過ぎてからは、ウォーキングの時間を増やしてみましょう。

また、毎日きちんと湯船につかり、体を温めることも大切です。冷え性と陣痛発生率は医学的にも証明されています。

<日本看護科学会誌 Vol. 33 (2013) No. 4 p. 4_3-4_12>

‘‘微弱陣痛では,冷え症である妊婦の微弱陣痛発生率の割合は,冷え症ではない妊婦に比べ,2倍であり,遷延分娩では約2.3倍であった.因果効果の推定では,冷え症と微弱陣痛ならびに遷延分娩の間で因果効果の可能性があることが推定された.‘‘

(引用:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jans/33/4/33_4_3/_article/-char/ja/)

 

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